• テキストサイズ

僕らの時間【気象系BL小説】

第2章 Bittersweet A×M


(Aサイド)

なんかさ…松潤と俺、見つめあっちゃってない?

距離も近いしさ。

ちょっと口を尖らせて顔を近づけたらさ、チュウできちゃいそうな…。

「相葉さん?」

そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、松潤が声をかけてきた。

これってさ、またとないチャンスだよね。

「松潤…あ、あのさ…」

“ポーン”

あ、降りる階に着いちゃったよ…

「相葉さん、何を言おうとしたの?」

松潤が更に距離を縮めてきたけど、エレベーターの扉が開き始めたから

「仕事終わったら時間ある?」

咄嗟にそう言ってしまった。

松潤は一瞬目を見開いたけど

「あります、あります」

すごく嬉しそうに返事をしてくれたんだ。



俺と松潤はエレベーターを降りて、楽屋に向かって歩きだした。

「収録頑張ろうね」

「楽しみだね」

沈黙するのがなぜかイヤで、そんな会話をしながら歩く。

その間、スタッフさんたちとすれ違って

「嵐さんは本当に仲がいいんですね〜」

って。

多少スキンシップがあっても変に疑われたりはしないから、そこは良かったなーって思う。



前を歩いていた俺が楽屋のドアノブに手を伸ばすと、松潤にシャツの裾をクイクイッと引っ張られた。

「ん?」

「約束…楽しみにしてる」

俯いていても、松潤が顔を赤くしているのがわかる。

「お、おう」

そう言いながらドアを開けると、

松潤が俺の横をすり抜けて

「みんなぁ、おっはよう〜」

いつもならあり得ないテンションで楽屋に入って行ったんだ。

松潤…

メンバーには怪しまれるって…

でもそんな、実は天然だったりお茶目なところも引っくるめて大好きなんだけどね。


でもさ…

どうして顔を赤くさせてたのかなぁ…。







/ 87ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp