rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第11章 teardrop afterⅡ-4
「や・・・ッ」
内部の敏感な場所をシルバーとは違う力で攻められ、形で刺激され、頬が染まってゆくことが分かった。
倒れ込むことも出来ずにだらしなく身悶える。
そんななか、耳元でふとナッシュに囁かれたのは自分の名だった。
その思いもよらなかった甘い声が、自分を陥れる為の到底演技だということも理解しているつもりだ。
けれどぞくぞくと、そしてどきどきとさせられて、名無しが閉じていた心の隙間から、ナッシュは悪魔のように裂いて入り込んでくる。
彼の所作は、まんまと本人の思惑通りになっていた。
「いや・・・もう・・嫌、やめ・・・ッ」
艶やかな雰囲気を滲ませ、絶頂を目前に漏らす甘美な表情。
果てたばかりで一寸後退していたシルバーを三度び滾らせるには十分なほど、名無しは深く溺れていた。