rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第11章 teardrop afterⅡ-4
名無しの咥内のあたたかな感触に恍惚を抱きながらも、シルバーは罵りをやめなかった。
裏付けられる余裕の表れは実に腹立たしい。
それでも泣く泣く顎や頬の筋肉に力を込める名無しは、唇を窄めることでまだ溢れる苦味を感じ、眉間に皺を寄せた。
舌の中心に広がる、淡白でいて渋いそれ。
吸いきってシルバーの先端を舐めさせられた瞬間、名無しは視線の交わりを強要され、ふと彼を見上げた。
それと同時、名無しの下半身をおもいきり突いたのはナッシュだった。
「おい・・マワされるのが癖になりそうか・・・?こんな締め付けやがって」
「し・・・てな、・・!は・・・ぁン・・」
「心配するな・・きっちり達かせてやるよ。その方がオレも好いからな・・・出し甲斐もある・・ン――」
「いや・・・嫌!いきたくな・・ッ――ア・・」
掃除が終わったかと思えばまた別の地獄が始まる。
もっともそれは、始まるというよりは再開された、ナッシュによる律動だ。
わざと気を逸らさせて、シルバーの竿に意識を傾けさせる。
ナッシュは自らもなまぬるい律動にすることで、快楽が最高潮に辿り着くまでを上手く調整していた。
こんな汚らしい手口、きっとコート上でも同じなのだろう。
耳と脳内に響くいやらしい水音と、膣に来る享楽のさざ波。
それらは無慈悲に名無しを襲った。