rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第10章 teardrop afterⅡ-3
「名無しー?」
「ハァ・・ッ、―――に、かけ・・、ください・・・、――!!っふ・・・ン」
「・・まあいいか・・・上手に言えました、と――っ」
「んん・・!ン・・・ッ」
「ぐ・・・、ぁ・・ア・・・――!・・・ッ・・」
「!!んぁ・・ッ、ぁ・・・」
緩まった名無しの唇。
ぬるりと一度、宙で反るシルバーのもの。
言いたくない言葉を口にしなければならない恥辱を、もう何度味わってきたことか。
名無しは当然の如く自分の想いを踏みにじられ、強要された、トドメの一言をその場で静かに奏でた。
出されなければ終わらない、終わらせるために出される。
そして出させるために懇願する・・・そんな繰り返される過程に、心はいつも傷ついていた。