rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第9章 teardrop afterⅡ-2
グチュグチュと音の鳴る結ばれた場所は、名無しが新たに潤滑を流していたことが原因だ。
白っぽさを含む半透明のそれは、ねちっこく糸ほどの細い線を描く。
その体液は、ナッシュが無情に出し挿れを続ける度に途切れては伸び、また途切れては伸びた。
広げさせられた足は、内腿に散らばるシルバーの残していた噛み痕が白い肌によく目立つ。
ナッシュはあくまで名無しのことをシルバーのお気に入りとしてしか見ていなかったけれど、彼は人のものに手を出すという行為そのものに高揚感を抱き、陽物をぎらつかせていた。
そしてそんな名無しを目の前に、惚れていた本人が手を出さない理由はないと思うのがシルバーだ。
頭をがっしりと大きな手で掴むと、彼はベッドに乗り、律動の最中でも容赦なく所作をとった。
その苦悶と快楽に歪んだ名無しの顔を、しっかりと自分に向けさせる所作を――。
「――・・・ふ・・、・・ッ」
車の中での出来事と同じである。
ナッシュが突き、シルバーが咥えさせる・・・。
その当時よりも一層激しく、名無しの咥内奥深く、シルバーは自身をしゃぶらせた。