rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第9章 teardrop afterⅡ-2
「おい・・・」
「!!」
「アンアン聞こえるからよ・・まさか一人でヤッてんのかと思ったぜ。驚かせるなよォ・・・名無し?」
「!・・・ぁ・・」
「ぁあ?なんだ・・・また吹いちまったのか?!・・・ハハ・・!」
それはナッシュが短い時間の中で名無しを攻め、果てさせ、腰をがくがくと震えさせていたときのことだった。
石鹸の香りと湯気が混ざった独特のそれが、ふわりと寝室に舞い雰囲気を一変させる。
その瞬間、湿っぽい気配が扉の開いた浴室から漂っていたことは、嫌でも二人に伝わっていた。
「や・・・」
それはつまり、シルバーの戻りを意味していた。
腰紐を結ばないままのバスローブを羽織って悪い笑みを零しながら、彼はじっとりと、名無しの顔を覗き込んだ。
「フッ・・・鼻のいい奴だなまったく・・突っ込む前に戻って来やがった」
「おいおい・・・別に謀ってねえよ・・・。汗が流れ落ちりゃあ誰だって上がるだろ!」
「まあな・・・。で?・・・オレは当然止めるつもりはねえが・・」
「んぁ・・・?ああ・・・けど、コイツが痛がっちまうんじゃねえか?ハッ・・」
「そんなものは突っ込んだ最初だけだろ・・・どうせまた濡らして、すぐ喘ぐに決まってる。・・・だよな?名無し」