rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第1章 rain of teardrop
フラットシートの上は相変わらず居心地が悪く、革の匂いに対する嫌悪も継続している。
ただ、今はそれよりも、身体に齎されていた事実に愕然とするばかりだった。
擦れた痛みは下半身から。
ぎちぎちと、無理やり挿入されたシルバーの根が、窮屈な名無しの陰部を何度も突き犯す。
その狭窄した感触にはシルバーもたまらないものがあったのか、彼は度々喉を鳴らしながら、気持ちよさげにため息を吐いていた。
「ん・・・、ぐ・・」
下腹部への刺激に加え、口元はまた別の熱量を持った、猛々しい男の欲望。
考えたくなかった、強姦されているという紛れもない残酷な現状だ。
腰を打ち付けられて痛みは内腿や尻にも伝導しており、名無しはついに無抵抗をシルバー達にゆるしていた。
その折、低く太いと感じた彼の声が荒らげるのは、犯す相手に浴びせる心無い言葉。
濡れるわけもなかった筈なのに、繰り返される激しい律動に、心とは裏腹に勝手に反応する名無しの陰部。
次第に聞こえる、クチュクチュとした官能的な音を耳にすれば、それを意図せず出していた彼女の抵抗心が掻き消えるのもまた無理はなかった。