rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第8章 teardrop afterⅡ
急激に距離を詰められた名無しは、ナッシュに自身の頭上、空中権を奪われた。
起き上がれずに組み敷かれ、邪魔だった寝具の羽織を剥がれれば、肌色が一気に彼の眼中に入る。
ナッシュがほんの僅かに切れ長の目を見開いたのは、名無しの白い肌に無数の花弁が散らばっていたから。
シルバーがくどくどしく吸い上げている動かぬ証拠を目の当たりにし、けれど濃色を見つめながら次にしたのは、やはり得意の嘲笑だった。
随分と汚された身体なこと・・・が、他人の惚れ込んでいる女を敢えて抱くこともまた、ナッシュにとってはただの戯れにすぎなかった。
それにどうせシルバーだって、自分が名無しをまた抱いたからといって今更文句を言うこともないだろう・・・そんな想像もついていた。
「んん・・・!」
「なあ、・・・今日はちゃんと飲めよ?」
「!!・・や・・、ぁ・・・嫌・・」
「それまで可愛がって・・・存分に感じさせてやるよ」