rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第6章 rain of teardrop-6
「、・・っは・・、ふぅ・・んん!ン・・・ッ」
「ん・・・」
複数の男を咥え込み、先走りを舌に乗せ、咥内には体液をばら撒かれていた。
唾液がどんなに溢れようとも、その淡白な気持ち悪さを拭うことはできないままだ。
「ちゅ・・・、は、ぁ・・ア・・・っ」
名無しの唇を塞ぎ、舌を捉え執拗に絡ませる。
文字通り交わされていたのは、キス以外の何物でもなかった。
惨たらしく口淫を強要され続けていた名無しをずっと見ていたシルバーにとって、それでも口付けたいと彼に思わせるほど、募ってしまっていたのは歪な慕情。
自分の舌で身体を舐め、愛撫を注いでも物足りなさを感じていた原因が、キスから遠ざかっていたということに気が付けば、たとえ汚された後でも奪う以外に選択肢がなかった。
シルバーは必死に貪り、名無しとの口吸いを堪能した。
何度も何度も舌を吸い、唇を食み、俄かに苦み甘みさえ感じる唾液を含んで、同時に互いのそれもしつこく共有しながら。
抵抗して首を引こうとする彼女の仕草にさえ感じる黒い愛しさ、そんななかで行う律動は、シルバーにとって格別なものがあった。
「はぁ・・・ア・・、っぐ・・・出・・、ァ―――ッ!」
「ン・・・!?っむ・・・、んん・・ッ――!」
間近に憶える息遣い。
それに混ざる、か弱く小さな声。
このまま射精したいというシルバーの欲望が深くなるのも頷けるほど、名無しはとても性的に、そして扇情的な面持ちで彼の前に屈していた。
そして口付けられたまま、陰部にはまた白い熱情をドクドクと注がれていた。