rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第5章 rain of teardrop-5
「や・・っ」
名無しは下腹部を圧迫され、先刻と違った形を受け入れたことで再び悶絶していた。
突かれる部位に変化があり、シルバーがそこを的確に狙っていたことが原因だった。
ほんの少しでも一度挿入を許していた分、何処をどう攻め抜けば名無しが悶えるか・・・シルバーはそれを既に熟知していた。
猛々しさを抑えた、ねっとりとした律動を挟まれて口元が緩む。
そこから垂らす唾液と嬌声は、彼女の身体にどれだけ快感が駆け巡っているかもよく表していた。
「いや・・・ッ」
射精したばかりという形容を何度用いようとも、シルバーの熱は収まる様子も見せない。
名無しの口角からは、飲み損じていた彼の精液も垂れ流れていた。
甘々とした声を上げる姿は、可愛いと表現するに十分相応している。
シルバーが彼女にそういう想いを本気で感じてからというもの、その鋭い視線は文字どおり本気の目をしており、名無しを離さなかった。
どう落とし込むか、溺れさせるか。
勿論、愛だの恋だの、などというなまぬるい関係で留まれるわけもないし、望んでもいない。
いかに「自分専用」として落とすか・・・それだけを考えた、企みに満ちた目をしていた。