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rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第5章 rain of teardrop-5



ドアに手を掛けたナッシュは、振り向きながら名無しに対し、笑いながら最後まで絶望を浴びせた。

震えたまま動けず、起き上がることもできなかった彼女にとって渇望していたのは、開いたドアの向こうがわへ行くということ。

見えた外の景色とナッシュに伸ばした名無しの手はむなしく、掴まれてそして下ろされる。


「あ・・・!!ん・・ッ」

「・・・ハ・・ッ、また二人きりになったな・・っ。もう誰の邪魔も入らねえよ・・名無し」

「ッ・・・い・・」


こんな姿になっても外に出たいと願う名無しを互いに躙る。
ナッシュは自分だけ車外へと身を乗り出し、その扉を再び閉ざす為に手を上げた。
閉められた音がバンと響く直前まで見下ろされ、嘲笑を零されていた名無しは、そのいやらしい表情におもいきり悪意が込められていたことも分かっていた。

残されてまた訪れる、ナッシュが来る前の状況と変わらないそれ。

出て行く時に彼ら二人がわざわざ言葉を交わさなかったのは、みなまで話す必要もなかったからだろう。


「やだ・・・いや・・ッ」


名無しが寝かされ続きだったまま、腰を浮かしたのはシルバーだった。

ナッシュのもと居た彼女の下半身のそば、その位置に再び移ると、シルバーはいまだ衰えを知らない自身を名無しに見せつけ、陰部にそれを近付けた。


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