rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第4章 rain of teardrop-4
「!!・・ん――・・・ン・・ッ」
ぴんと跳ねるつま先。
浮いた背中はぐいっと反り、下半身には湿っぽさを酷く感じる。
駆け上がりきった快感が穏やかになろうとしていたところ、名無しはまだ、掴まれた腰を離されることはなかった。
耳は、肌がぶつかり合う音を確かに捉えていた。
「フッ・・・、イッちまったって止めてやらねえよ・・。むしろ、気持ち好すぎてたまんねえだろう?ん・・・?」
「ッ・・――ふ・・ぅ・・・んん!」
「何とか言ってみろよ・・・ああ、話せねえか・・。そっちの口も塞がっちまってるもんなァ?」
名無しの内部、ひときわ敏感な壁を攻め立て続けていたナッシュは、自分の想像どおりに彼女が目下で悶えていたことにそれなりの満足感を得、薄ら笑っていた。
口を塞がれていなければ好い声で啼きもしただろう。
敢えてくぐもらせたのもまた、ささやかな策のうちとでも言おうか。
絶頂のさなか喘ぐことのできない彼女を見下ろしていても、十分に興奮を覚えることが出来たのだ。
きりっとした眉を歪ませ、下衆に相当する嫌味な表情を浮かべ、無力な名無しに極める凌辱。
健気に拒み、捨てきれないひと筋の諦念だけを胸に秘め苦悶する彼女は、なかに埋もれるナッシュの中心を昂ぶらせるばかりだった。
「おまえがイッたおかげで、オレもさっきより気持ち好いぜ?熱くて・・・狭くて・・たっぷり絡みついてきやがる。・・・格別だ」
「・・っ・・・んん・・」
「だから礼をしねえとな。シートと、オレの服を汚したことも水に流してやるよ・・・な?名無し」
「!!・・・っが・・は・・、いや・・・なか・・!っぐ・・ん・・・」