rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第30章 wrong step on the stairs4
「!!待って……や…」
「、……ハッ…おまえ……」
「…ッ……」
「ハハ…ッ!マジで穿いてきやがった……しかももう濡れてるぜ…?まさかオレ様に会う前からこうなっちまってたのか?」
「あ……ぁ…ッ」
シルバーの表情に露骨なにやけ顔が混ざる。
嬉しそうに息を荒らげる様子は、その声色がよく物語っていた。
上機嫌どころか、その更に上をゆくような形容があれば、まさにそれだ。
同時に、名無しがシルバーとは異なる表情を見せ、照れ隠しも出来ないまま困り果てている。
そんな仕草は、彼の中心たる中心をドクドクと疼かせた。
「ほら……よく見せろよ」
「!やっ……いや…せめて暗く…、ベッド……ぁ…」
「………」
「お願……恥ずかしい…ねえ……っ」
ワンピースを勢いよく捲られた名無しは、自分がシルバーと一緒に、こんな状況を作る要因となったものを目にしなければならず、真っ赤な顔で恥じらっていた。
こんなことになるなら、素直に言うことを聞くべきじゃなかった……。
その場にしゃがみ込んだシルバーに下から見つめられて、その視線だけで犯されている気分にさせられる。
なにより、その行為ひとつで自分はどうにかなろうともしていた。
身体に変化が起き、性的欲求がより強まっていたのだ。
だからこそ、名無しは薄らと涙すら浮かべてシルバーを拒んだ。
最後に会った時、ベッドの上で話した内容を思い出しながら……――。