rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第30章 wrong step on the stairs4
『”や……ぁ、んん…んむ……っは…ァ!”』
『”ほーら…もっとちゃんと足開けよ……”』
「………嫌がってんなァ…、ハッ……当然か」
シルバーが名無しに連絡をしたのは、最後のそれから一週間ほど過ぎた頃のことだった。
七日間も顔を見ることなく、声を聞くこともなく……。
平気でいられる自分を恐ろしく感じる。
今まで毎日女を替えて遊んでいたというのに、今ではそれがありえなくなっているのだ。
別に性欲はいつもと変わらず強いままだし、抜こうと思えば抜け、誰かを抱こうと思えばいつでも抱けた。
チームメイトから馴染みの相手を奪おうと思えば、それも常時可能だった。
「……」
が、それをすれば、名無しが悲しむ。
笑っていない顔を想像するだけで胸が痛み、シルバーに心労を与えていた。