rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第3章 rain of teardrop-3
グッと突かれるたびに白い頬が内側から歪む。
まさに含まされているということを思い知らされる。
ナッシュは掴んだ名無しの頭を離すことなく、激しく腰を動かして陽物へのピストンを続けた。
無論それは射精に至るまで・・・。
わざわざ宣告されずとも、彼の僅かな声音に差異が生じた瞬間を、名無しは聞き漏らすこともなかった。
嫌でも耳に入るのだ・・・好きで理解していたわけじゃない。
それでも、微妙な腰の震え、声の出し方、自らの頭を掴んでいるナッシュの握力は強弱の加減が、射精に対して少しでも身構えられるよう名無しに気付かせる。
「ん・・・っく・・・、!――ッ」
名無しの咥内に白濁を注ぐと、ナッシュは眉を顰めて大きく息を吐いた。
私服の中に掻いた汗の不快ささえ飛ぶほどの快楽をその一瞬で手に入れて、やがて浮かべるのは至極満悦の表情。
なまあたたかい口腔に浸り、いまだ見下ろし続けて黒く微笑む。
それはまだ、見たいものが彼にあったから。
が――。
「!!・・――・・・っがは・・、・・っは・・げほ・・・ん、ん・・。あ・・・」