• テキストサイズ

rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第28章 wrong step on the stairs2



「……ハッ…!!……はぁ…」


フィクションでよく目にする淫魔がもし存在するとしたら、今がそうなのではないかと疑う。

眠ったあと夢の中に現れて、現実さながらにその主を喰らい、身体を犯し尽くす。

魘されて、漏らす吐息と嬌声が本物かどうかもよくわからなかった。
そんな状況の今は何処か、時計の針は何時を差していたか……。

名無しは背中に流れる大量の汗にゾッとし、勢いよく目を開けながら自分の起床をゆっくりと理解した。




「……?!あ…、え……?!」


「ん……」




真っ暗な部屋、ベッドの上。
鼻をかすめる嗅ぎ慣れた香りは、今では不快に感じないそれだった。



/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp