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rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第27章 wrong step on the stairs



身体に流れるシャワーの湯と、絡み合う二人の汗。

透き通った肌、内腿に散らばる赤黒い痕は、シルバーが名無しに付けたものだった。

今その痕の上を滑る体液は、ナッシュによって出さされている……。
彼女に背徳感を背負わせるには十分すぎていた。

ナッシュは名無しを正面から突きながら、視線を陰部に向ける度に目につくその痕に俄かに苛立ちを覚え、胸の中に刺さる感情があることを自覚した。

それは決して恋愛感情のような甘ったるいものではなかった。
けれど自身もまた、名無しに対して他の女以上に感じる想いを持ってしまっているということだろう。
でなければ、シルバーを出し抜いて、彼の部屋に一人居た名無しを追うこともなかった筈である。


「あ……っひ、ァ…」

「……んっ…、名無し……」

「!んん……」


下半身だけじゃない、首筋にも残されたシルバーの痕跡。
どこを見渡しても既に唾の付けられた「ヒトの女」。

それを奪い、犯し、弄ぶことが楽しくて、幾人もの女で同じ経験を何度もしてきた。


「やめ……もう…、お願いし……!!やッ……なか、は…」

「イッた分際でうるせえよ……、また締まってるぜ?そろそろオレも……」

「いや…、ッ…――…」


キスの傍ら片足を掴み、奥へ奥へと陽物を押し挿れる。
感じながらも逃げ腰を意識する名無しの気持ちは、完全にナッシュに背を向けていた。

だからこそ、彼は楽しくもあった。
嫌がる名無しを最高の手で最低に抱く。

文字通り、気が狂うまで犯すと今は決めていたから――。



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