rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第3章 rain of teardrop-3
「ぐ、・・ンン!!・・・んぅ・・!」
肌の擦れる革のシートにべっとりと汗が垂れ、身体中にまだ増すのは不快な感触。
ただの汗に背中の潤滑を援けられていたこともやるせなくて、少し肩を掴まれるだけで、名無しはまた上半身をナッシュのもとに手繰り寄せられていた。
下腹部では、既に二度目欲しさの為にシルバーが腰を動かしており、膣の奥に伝う振動が名無しに不本意な快楽を与えている。
そして嫌だと叫ぶ間もなく、彼女のその口には、勃起したナッシュの陽物が含まされた。
「ぐ・・・、ぅ・・んん・・ッ」
「ハン・・・ッ・・おい、歯は立てるなよ・・?」
「っ・・・――」
既視感は気のせいじゃなかった。
ここに居た全員が女を犯す趣味を持つことが共通であるのなら、少し前の言葉が重複して被せられてもおかしくはない。
ただ、別に聞きたいそれでもなければ、どちらかと言えばその台詞は嫌悪も甚だしいものだ。
口腔に感じた男の象徴に、嫌厭の意を強く名無しはひとり涙ぐんだ。