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rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第22章 unesiness



玄関から寝室に連れられる数秒のあいだ、触れられた耳に這うシルバーの舌が妙に心地好くて、そこでの囁きが下腹部を疼かせる。

私物であるピアスを無理やりねじ込まれて、まるでいつぞや、処女を奪われたときのように痛んだその部位に今宿るのは、付け替えることのなかった同じもの。

シルバーは、名無しがその後穴を塞がず、自身のピアスを付けたままだった事実を目の前に、この上なく上機嫌になっていた。

女性らしいデザインの替えのピアスを付けることなど、いくらでもできたであろうに……また募り折り重なる彼女への想い征服欲が、これからの言動できっと示される。

気まぐれに頬と額に口付けられると、名無しは片目を閉じ、赤ら顔を見られないようにするため、よりシルバーにしがみついた。

既に濡れ汚れた下着の中が更にぐっしょりとなっている感触にも、このとき彼女が抱いたのは不快感ではなく、その逆を求めるための性的欲求だった――。




20190126UP.

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