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rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第22章 unesiness



「や……、まだ…待…っ」

「好い面で笑ってたじゃねえか……オレらには見せてくれねえんだろ?まあ一生無理なんだろうけどな…」

「っ……んん…」

「いや…いいんだぜ別に。けどよ……そのかわり今日もたっぷり見せろや…おまえの好い面をよ」


一人になって、背後から声をかけられた瞬間だけは、そんなまさかと思った。
が、振り向いて突き付けられた現実に、自然と身体は凍り付いた。

シルバーに睨まれた途端に疼いた身体。
芯からどくどくと打ち鳴らす鼓動が呼吸することを失念させ、腹の奥がキュンと響く。


「……ん、ぁ…」


ほどなくして、見慣れた景色を歩んだその後は、予定通り彼の部屋に行くよりなかった――。

入室して扉が閉ざされたと同時に、名無しはシルバーの熱のこもった口吸いを浴び、舌を絡ませながら息を乱していた。


「は……んんっ、やめ……!」

「ハァ……、ん……――クソ…あんな面見せやがって…」

「、……え…?……ッあ…」


玄関先で浴びたキスは相変わらずだった。
シルバーがする乱暴なそれだ……ねっとりと咥内を犯されて唾液が混ざり合う、あのなんともいえない感触が走る。

その状況に、半分は仕方なく受け入れ、もう半分は何処かでこうされることを待っている……それもまた相変わらずの、名無しが抱く見えない欲望。

唇を離されて成す、唾液で出来た銀糸がやけにいやらしかったのもいつものことだろう。


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