rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第22章 unesiness
「ん……ちゅ…、っは…」
「……ハァ。……おまえも大した女だよな……オレと会う前にお友達なんかと遊んでよォ…いい性格してるぜ」
「ッ……今日しか…時間……」
「あーあー分かった分かった……ほら、さっさと脱げ」
「!…待……っ」
もともと友人と別れた後は、シルバーの部屋に向かうべく、気持ちを落ち着かせるため一人になろうと思っていた。
何も考えない無心の時間も欲しかったのだ。
名無しはその時間をシルバー本人に奪われて、挙句、その状況に陥った事実を誰の所為にもできず、もどかしさを感じていた。
分かっている。
悪いのは自分だということくらい。
どこで見られるかもわからない、会ってしまうかもしれない。
無いわけじゃなかった可能性を残し、遊ぶために彼の活動範囲内である場所を指定したのは、他ならぬ自分自身だった。