rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第2章 rain of teardrop-2
「ん・・・、ん・・」
「や・・・!ぃや・・ッ、・・・やめ・・」
「好い声だ・・・今ならシルバーにもガンガン突かれてるんだ・・このまま、おまえも味わえよ」
「っ・・・や・・、んあ・・!」
「・・・な?いやらしい音聞こえて・・・。おまえ、コイツの相手に手一杯で、どうせまだイッてねえんだろう?」
「ッ・・――!ひゃ・・・あ・・」
ナッシュのことを恐ろしいと名無しが感じたのは、元々耳にしたことのあった噂を含め、彼がここへやって来てしまったという事実も勿論理由にあった。
それだけで済まなかったのが、たった数分前に来たばかりだというのに、車内に入るなり、自分のことを分かったような口ぶりで話していたということ。
形容のまま、分かったようなことを言うな、と、語気を強めて反論出来ない悔しさが、彼女を深く谷底へ突き落とす。
ほんの少し、自分に目を向けるだけですべてを見透かしている彼を前に、ナッシュ相手に怯えない方が無理があった。
「ふ・・、ぁ・・あ・・ッ」
身体に這う舌の感触が、たまらなく嫌で喉を鳴らす。
胸に浴びた刺激を愛撫と認識しないよう、名無しは必死で自らの唇を噛み締めた。
「ハッ・・分かるぜ・・・オレもそうだが、コイツは自分のことしか考えてねえ・・・まずは自分が出して、女はその後だ」
「・・・ん、ぁ・・!」
「まあだからと言って無下にはしねえよ・・・喜べ。・・ちゃんとイカせてやるよ・・・ん・・」
「!ッ・・、や、ら・・・ッひぁ・・・」