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rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第2章 rain of teardrop-2



「いや・・、いゃ・・・!!あ・・」


深く腰を下ろしたナッシュを見るなり、彼が怠そうに見えたのは、顔にその態度が滲み溢れていたからだろう。
面倒事を終えた後、そして今・・・そう思えて仕方なかった。


名無しは自分を卑しく、そして嘲笑うように見下ろしてきたナッシュに対し、一瞬にして嫌悪感を抱いた。
漏らした怯え声の情けなさには馬鹿にされるよう小笑いを飛ばされ、惨めさにくわえ、何も出来ない悔しさが彼女を襲う。
続けて触れ撫でられた頬は、近く首筋に鳥肌を立たせ、たとえ敵わずとも全力で拒もうと躍起になった。


「!ひ・・・」


近付けられた顔は目を合わさなくとも、肌の白さが際立って見える。

そして本来なら綺麗に澄んでいるであろうナッシュの瞳は、その肌色に反比例してどす黒く汚れていることも、彼の言葉と態度で自ずと知れた。


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