rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第20章 in the maze
騒がしくしていたのが馬鹿みたいだ。
散々、他人の寝た痕跡の残るベッドを嫌がって抵抗していた自分は、一体何処へ行ってしまったのか。
マットに背中を付けきり、震える全身に走らされる半端なペッティングにもやもやとしながら、名無しがいつしか口元から漏らしていたのは、甘ったるい吐息だった。
「っ……」
「ハ……やっぱ見かけねえ下着だったな…また。……ン…そういうトコロだぜ…?おろしたてか?」
「!……は、…ぅ……んんっ」
「まあそうだろうな…おまえがオレ以外の男に足開いちまってたら悲しいぜ……寝込んじまうかもな」
「ッ……う…」
「、おいおい…そんなカオすんなよ……どうせまだ疑ってるんだろうが、きっちり約束は守ってやるよ。オレだっておまえとじゃねえと感じねえんだぜ、これでも」
「っ…うそつき……!!ぁ…」
「ウソじゃねえよ。だからさっきまでのことは忘れろや……名無し」