rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第20章 in the maze
「ん…ちゅ……は、ぁ…ァ……ン」
「ン…――それでもいいだとよ…おもしれえ。……じゃあ今度、マジで用意しといてやらねえとな…!そのときは可愛く鳴けよ?」
「ッ……んん」
「はぁ…ん……もっと舌出せ…名無し……」
組み伏せられていたことで密着を許していた、下半身の火照りがひどい。
下着のなかは、今もずっと潤滑を垂らしていた。
我慢しきれずに腰を浮かせて摺り寄ると、まだ着ていたワンピースにはより一層皺が出来、生地とローブごしにあたるシルバーの熱も、どこかその質量を増している気がした。
「ハァ…んん……」
なまぬるい愛撫に辟易していたことを知られるかの如く、名無しはシルバーに不意を突かれ交わされたキスに、敏感に反応していた。
彼女が粘膜の触れあいに飢えていたことが、その行為で嫌でも分かるというものだ。
そんなシルバーは一方、心の中で大いに笑っていた。
落ちた、崩れた、沈んだ。
出来なかった高笑いを、胸のうちで目いっぱい続ける――。
ただ、シルバーはまだ名無しのなかにあった鍵にヒビが入った程度にしか感じておらず、それが更に、こののち彼女を叫喚させた。
こんなものじゃまだ足りない。
心底惚れた女だからこそ、もっと、もっと、自分に馴染ませて、這い上がれなくなるまで、とことんまで突き落としてやりたい。
沸いた野心を昇華すべく、シルバーは名無しのワンピースに手を伸ばし、ようやくそれを乱暴に脱がせた。