• テキストサイズ

rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第20章 in the maze



「……ッ…は…ぅ…」

「フッ…はは……おまえ…今なんつった?」

「っ……!んん…ちゅ…ハァ……」

「意味わかってんのか?ココに……自分から、首輪のひとつでも付けてくださいっつってんだぜ?おまえは」

「ッ…つ…――」

「あァ?」

「付……、いい…それで済むなら…、だからもう誰も……!!んん…」




自分でも、何を口にしているか分からなくなった。

多分、なかなか大胆な発言でも返してしまったのだろう……シルバーの鋭い視線が丸みがかっていたゆえに、弱った頭でも自然と理解できた。

それが誘導された結果つい紡いでしまった言葉にしろ、名無しは、自身の心拍数が上がっていても、本音を吐露している所為か妙に落ち着いている。


その大きな手で軽く握られた首筋にかかる苦しささえ、心地好いとさえ感じた。


本当にもう戻れない……。
純情で、目の前の男を憎悪していた、過去の自分には――。


/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp