rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第19章 Villain or Ghost?
「………」
「、……アーン?どうしたよ……」
名無しは摩擦によって陰核を、彼の怒張にとって膣中を愛でられ、感じた絶頂は数秒間、余韻として引き摺った。
ふと目が合えば、見上げたそこに居るのは野蛮で、淫猥で、獰猛などうしようもない男。
この男に抱かれることで満たされて、そんな現状にいつまでも甘んじる自分に反吐を出しつつ、名無しはシルバーの胸元にぐったりと項垂れた。
「ハァ…。――はは……っ…可愛いヤツ……此処を出たら、向こうで髪でも乾かしてやるか…」
「……っ、…そ、……それより…――ッ」
「あん?……分かった分かった…もう流さねえよ。流石にここまでビビるやつは初めて見たぜ…まったく」
「ッ……」
「~……、フッ。……おまえ、帰るのはもう少し後にしろや…ベッド戻って、もう一回ヤラせろ」
「、……ん…」
シルバーは名無しの締め付けに目元を細め、その快楽に舌を出して微笑し、ゆっくりと陽物を引き抜いた。
纏わりつく白濁の糸が淫靡に空を切り、彼女の内腿にも愛液と混ざって滴り流れる。
両足で立つことを許してやると、膝は震え、擦り寄られた身体を離そうとしなかったことが意外だった。
シルバーは、状況や気持ちの変化によってはあまりにも気まぐれになる名無しを、まるで猫のように感じていた。
当然、そんな彼女を愛で続けていきたいと思うのもまた必至。
濡れ髪を掻き分けて頬を持ち、顔を上向けさせながら、しっとりとなった赤い唇にキスをした。