rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第2章 rain of teardrop-2
「―――・・・」
「ハァ・・・!・・アー・・・最高だな・・うっかりイッちまった・・・。―――悪かったなァ・・っ」
「・・・!!あ・・、ひ・・・やめ――」
「なんてな!!・・・ぁん?一回出すっつったろう・・まだ犯るんだよ・・・ハハッ・・。まあ心配すんな、これから・・・もっと好くしてやるからよ」
口元で受け止めた二陣とはわけが違う。
上顎に飛び散った感触よりも、喉の奥に通された不快さよりも、何十倍も苦しかった。
速いままの脈、静かな車内で聞こえてくる自らの心臓の音。
そこに重なっていたのは途切れた悲鳴と、まるで全速力で疾走した後に漏らすようなシルバーの吐息。
続けられた悪びれもしない彼の言葉には、名無しの胸中は身体ごとえぐられていた。