rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第18章 teardrop after Ⅶ
唇が離れれば喘ぎは大きく、そして声の甲高さに合わせて、膣はきゅっと締まる。
名無しがシルバーの背に腕を回し抱きつく、ということは最後までなかった。
が、胸元の両腕は変わらぬまま、しがみついているようにも見えるその光景は、当事者のシルバーから見ても黒く笑むことができるほど、甘美に思える状況だった。
感じる部位を素早く小刻みに突かれ、身体の内側から解き放たれた名無しが、最後に受け入れたのは勿論ひとつの液体――。
シルバーの精液が、身体のなかに流れ込んでくる不快さを味わう前に絶頂を与えられ、けれどその不快ささえ享楽とみなす・・。
そんな名無しの目は虚ろながらも、実にいやらしい色味を帯びていた。
彼が射精した直後、再び求めてきたキスを拒めなかったのも、じゅうぶんに頷けるほどに――。