第18章 teardrop after Ⅶ

「随分とヒクヒクとさせちまってよ・・・、両方弄ってやるよ・・・ほら――」

「ああ・・・・ッ」

「ン――」

「！！ひ、ぃあ・・・ア・・ッ、だめ・・・それ・・」




気付くことも、気付いてからの判断もすべてが遅かった。
すべては感じさせられ、その快楽がたとえるならばまだぬかるみ程度の沼であろうと、そこに溺れてしまったがゆえに・・・。

名無しは、シルバーが自分の身体を持ち上げたことに理由がないわけがないことを分かっていながらも、彼の愛撫に甘んじ、それを悔やみもしたし恥じもした。

夥しい潤滑が自ずと垂れ、解れていたのは自らの秘部。
舐った瞬間、シルバーもそこが柔らかくなっていたことを舌で感じ、彼女の身体を両手から片手で支え直した。


骨ばってもいたし、もともと太さだってある・・・それは指の話だ。
与えたのは慈悲ではなく享楽への近道だった。
どうせ嫌がって、このあと多少痛がろうとも、数秒後には喘ぎ悶えている名無しの姿がシルバーには浮かんでいた。

特に考えずに利き手の挿入しやすい指を添えると、シルバーは躊躇なく解れた部位にそれを挿れ、関節を湾曲させる。


――予想は大いに当たり、数秒後、名無しはより身体を捻り、ソファの上で存分に嬌声を上げていた。