rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第18章 teardrop after Ⅶ
「ハァ・・ったくよ・・・何度も言わせやがる・・・マジで可愛いな、おまえ。――しょうがねえから忘れてやるよ・・・この程度、すぐ消えるだろうしな」
「ッ・・・」
「ああ・・クソ・・・、ハンパに付けやがって・・、なァ?オレ様じゃねえとダメなんだろ?おまえの身体・・・外っ面も・・・このナカも」
「や・・・っ・・、あ・・」
「ん・・、ン・・――ハァ・・・」
直後、劣情渦巻いていた雰囲気は一転し、シルバーの目にも、全身にも、可視化したかのような彼の欲望が再び漲る。
名無しの紡ぎきれなかった言葉から拾い集めた想いを都合よく紐解いて、余計なことを考えなくなったシルバーを阻むものはもう何もなかった。
あくまで自分本位、強欲と自覚していても、少しだけ利口を演じて名無しの頭を撫でたのは、あまりにも彼女が可愛すぎたから。
頑なに拒まれ続けて、いつものノリで挑発してみせた結果が、健気なキスを不意にされたのだ。
たとえそれが舌を絡め合う淫猥なものだったとしても、初めて名無しの自主性を感じた口吸いは、シルバーにとって、極上の幸福感を擽るものでしかなかった。
「!あ・・・ッ」
「これがキモチイイんだよな・・おまえはよ・・・んっ・・」
「ッ・・・ぃ、・・やぁ・・」