rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第2章 rain of teardrop-2
「はっ・・・、アイツら・・マジで出て行きやがった。・・・まあいつものコトっちゃあそうか。初めて連れ込んだ女は、オレがいつも独占しちまうからな」
「や・・、い・・・!やめて・・、嫌・・・ァ・・あん・・・!!あ・・ッ」
「なあー・・・そんな嫌がんなよ・・偉かったじゃねえか。ちゃんと二人分飲んで、シートも汚さねえで済んだんだ・・・まじでエライと思うぜ?」
「ッ・・・抜い・・、ぁ・・」
「あーそうそう・・・二人分ヌイてやってるあいだも、オレ様を離さねえんだ・・・よーく出来てるぜ、おまえのココはよォ・・・!締まりも最高だしな」
「・・っ・・・違・・、・・・離して・・・お願い・・」
「そんなお利口チャンな名無しチャンには分かるよなぁ?」
「・・・?!」
閉められたドアの向こう。
外からもまだ聞こえるのは、出て行った二人の笑い声だった。
なんて不愉快極まりないのだろう・・・。
ぐらぐらする頭の中には、感じていた男の低く、くどい声色が。
そして口の中には、苦味が重なり残っていた。
精神的にも体力的にも限界がきていた名無しは、シルバーと二人きりになったことで、その両手はおろか、上半身は自由を与えられていた。
どの機にまた拘束されるかは分からなかったけれど、今更彼も、自分が抗うなんて考えてもいなかったのだろう。
何も出来ない・・・平手打ちのひとつもぶつけられない。
本当にすべてを読みきられていて悔しかった。