rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第18章 teardrop after Ⅶ
「・・・ちが、・・っ・・・」
「――・・・まあでも相手は悦んでたろ?!たっぷり満足させてやったか・・?んー・・・?」
シルバーが自分を見て話しているということは、愛撫もまだ止まっているということ。
感じていた快楽が遠のいて、名無しは不本意ながらも焦れを覚えた。
胸の奥が痛むのは不機嫌を滲ませる彼の言葉の所為。
悪い笑みを浮かべているあたりは、そこがきっと普通の男とは違うところ。
シルバーもまた、恋人ですらない名無しを貶める行為を楽しみながらも違和感を抱え、自分が嫉妬を覚えていることに対し、その矛盾に内心辟易していた。
既に純愛ですらない、それに良い関係に今更なれるわけもない。
名無しが自分に落ちている自覚があっても、二人に許される関係は、恐らくはただひとつ――。