rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第18章 teardrop after Ⅶ
「・・・!んん・・」
個室にあったのはローテーブルと、赤い革張りのソファだけだった。
どちらも大きめのそれらは、目にしただけでまともに着席し、何かを口にしたりする用途としてあまり使用されていないこともわかった。
名無しはシルバーに腕を振り被られ、その反動でソファに投げ出される。
扉を施錠させる音が聞こえると、不覚にも高鳴ったのは胸の奥と、下腹の中心だった。
「チュ・・・」
「ん・・・んッ・・、・・・」
「・・・あー・・この感触だ・・・甘めえな・・」
「ッ・・・」
「なんだ・・・こんな可愛いカッコして・・・男と会ってたのかァ?!」
「・・・・」
「分かるぜ・・・?メイクも・・・いつもと違うじゃねえか・・・ん?」