rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第18章 teardrop after Ⅶ
巨体が階段を駆け下りる音は、途中から店の中にもよく響いていた。
足音というよりは、その嵩高い存在感と、鉄製の階段にかかった体重が、どことなく店内で座っていた者に振動を与えていたのだ。
くわえてカツカツと擬音さえ聞こえてくるかのような、女ものの靴、その踵が唸る空気感。
ドアを開けたシルバーは、店内に居たメンバーの驚き顔に目もくれなかった。
「!!・・・シル・・?!」
「・・・・ッ」
「?!おい見たかよ・・・・なんだそりゃ・・?どこの映画
のシナリオだよ・・・」