rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第17章 teardrop afterⅥ
「・・・・・」
見下ろしたときの本気で嫌がる表情、そこに混ざった、感じている姿が恋しかった。
見上げたときの本気で目を背ける仕草、そこに漂う、扇情的な姿が愛おしかった。
特に気の荒そうな女を抱いていた時に、軽率に名を呼んだことがきっとまずかったのだろう。
シルバーの携帯を壊していたのはその女だった。
ふとした暇なとき、ゲームのまえ、あと・・・。
ベッドに入ってからも眺めていた画像と動画を二度と見れなくなったことは、悔いても悔やみきれなかった。
ただただ欲しい。
もう一度抱きたい。
せめて何処かですれ違うことができれば、もう一生、つかまえて離すことなどしないというのに。