rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第17章 teardrop afterⅥ
―――。
――。
「チッ・・・、クソが・・クソが・・・ッ」
店を出て、階段をのぼり、地上までのあいだじゅう口にした汚い言葉。
物にあたるまいと必死に堪えながら、シルバーはそこを歩ききる。
「・・・・・」
会わない日が増えてゆくのは、会わない限り当然だ。
ポケットの中で握り締める、何の手がかりも入っていない携帯を割りたいという衝動をおさえて、何度も零すのは渇いた舌打ち。
別の女で出すものを出しても、絶頂による快感は万人共通、確かに感じられはした。
けれど果てたときに見下ろす顔も、見上げる顔も違うだけで苛々とした。
我慢できずについ名前を呼べば、怒らせた相手の数は、片手の指のそれよりも多かった。
「ク・・・――ッ!!」