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rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第17章 teardrop afterⅥ



「・・・クソが・・、・・・帰るぜオレは」

「ああ?おまえ・・奥の個室はどうすんだよ?他の女と・・・」

「気分じゃねえ・・、使いたきゃ使えや・・・」




じんじんと痛む頬に手を添える自分など、自分じゃない。

柄でなくても、ついおさえてしまうのは、痛みが事実のほかない。
シルバーは中身のない真新しい携帯を懐にしまいながら、店の出口の方へずけずけと向かった。


ドアノブに手をかけたところで、彼がこの後キープしていた、店内にあった個室の使用権の譲る譲らないについて背後から声をかけられる。

頭に血がのぼっていたシルバーにとって、店内で乳繰りあっていた女から頬をぶたれ、帰るとまで宣言していれば当然、今はその個室はもう不要だった。

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