rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第1章 rain of teardrop
何度も喩える様に、涙の意味などこれっぽっちもない。
処理器同然に扱われ、オモチャと同様の扱いしか受けられなかったのだから。
名無しは両手を塞がれたまま一人目の射精を口腔に浴びると、出した男の、射精の瞬間とその直後との声のギャップに殺気にも似たオーラを感じ、ただただ怯えを見せた。
精液を吐き出し、車を汚したらどうなるか・・・その一言にも今以上の危険を感じてしまう。
それは他の男とシルバーを見た瞬間にも自ずと汲み取ってしまい、悪い笑みを零すその裏側に潜む、なにか恐ろしいものを悟らずにはいられなかった。
凌辱される以上の危険など、もうひとつしかない・・・。
まさかそんなと思っても、そのまさかも否めないのが、拍車を掛けていた悪名高く知られるこの男たちの所以。
その嫌さ加減と拒否のあまり、名無しは喉を傷めながらも、必死に一人目の精液を飲み込んだ。
メリットなんて、口を開けて大きく呼吸が出来ることしかなかったし、飲んだら飲んだで、本当にそうしやがったと罵声が飛ぶ。
仕上げに発散させた男の陽物を最後まで絞るよう強要され、清掃すると、一人目は名無しの傍から素直に離れ、その齎された快楽には満足げな表情を零していた。