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rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第13章 teardrop afterⅢ



「ひぁ・・」


服を中途半端に脱がし、下着がちらつく姿にしてから拘束するあたりも慣れた様子が見て取れる。

その乱れた姿にシルバーは腰まわりを奮い立たせ、上着を脱ぎ捨てながら名無しに改めて覆い被さった。

いやらしいキスが、彼女の尊厳も自由も奪ってゆく。
このとき顎を掴んだのは、名無しが喉を上下に動かし、自分が押し倒した直後に口移した、催淫を促すそれをちゃんと嚥下するか見届けるためでもあった。


革の匂いもそうだったけれど、その淫剤も、車中で自ら飲み込んだ苦い事実が彼女にはある。
誤りとはいえ、それを避妊薬だと思い込んでいたがゆえに・・。
二度とピル以外のものは飲みたくないと心に誓っても、それを名無しが決めることは許されなかった。

薬を盛られ、腕を囚われ、シルバーに強要される今。

彼がこれから何をしようとしているか、名無しは怖くてたまらないまま、ただただ身体を気持ちとは裏腹に火照らせていた。



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