rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第1章 rain of teardrop
「・・・!んん・・ッ・・・、・・む・・・はぁ、・・・!ひぃ・・」
「ふっ・・・見たことあんだろ?オレ様を。そこそこ有名な筈だぜ・・・?」
やわらかな胸の感触に、怒張が更に猛りを覚える。
膣中で強固さを増したシルバーのそれは、今もなおぎちぎちと、そしてグチュグチュと名無しの下半身を突き淫音を響かせていた。
そこで調子付いた彼は、気の大きさから、そして名無しを屈服させた高揚感から、自分たちの素性をさらりと漏らし、同じ車内に居た連れを呆れさせた。
別に素性が漏れたところで、大体ここで輪姦した女はその後、性に溺れて誰かと繋がっていた。
きっと名無しもそうなるだろうということを見越して、街で捕まえ、そして押し倒したのだ。
シルバーは名無しの唇を連れの口淫から解放すると、上半身を倒し、じっとりと彼女の身体に密着してみせた。
伸ばした手は頬に触れ、唾液まみれの口角や顎を指で拭い、その後目隠しに片手を添える。
「あ・・、ぁ・・・」
名無しは巻かれていた布をぐい、と引き剥がされ、伏せたままだった目蓋をゆっくりと開き、そこでとうとう、視界に広がった光景に再び絶望を感じていた。
彼女の目に映るシルバーと呼ばれていた男が、自分の中で知見していた人物と同じだったこと。
左右に居た男もまた、見覚えのある二人だったこと。
そして、目が合ったシルバーがどうしようもなく悪逆を仄めかす笑みを零しながら、息荒く自分を見下ろしていたことが、名無しの目に光るものを溢れさせた。