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意のままに

第7章 “仕事”






「フハハ!!貴様は相変わらずだな。それで?その心当たりとは。」
「顕如だ。確か、何処かの宗派の最高僧で、信長と殺り合っていたはずだ。」
「確かにあの坊主なら分かるな。」
「ええ、信長様に相当な恨みも持っているでしょうし。」
「なつ、お前・・・」
「何で心当たりがあの坊主なのか?か?そんなもの、決まっている。本能寺の件があった後、あの坊主と遭遇していてな。」

「あ!!あの時の!顔に大きな傷があった人?」
「その時、微かに灰の匂いが香ったんだ。」
「だったら何であの時に言わなかった!!」
「秀吉、貴方、馬鹿?」
なつは呆れた笑みを見せ、とどめを刺す。
「信用も得てない状態で、誰が私の言葉を信用する?」
その言葉に、秀吉は唇を噛みながら、引き下がるしかなかった。

「まあ良い。犯人の目星もついたことだ。」
「光秀、引き続き、探れ。」
「御意。」
「家康、三成それに関して、戦の準備も抜かりなく進めろ。」
「「は。」」
「秀吉、政宗は例の越後のことを「ああ、ついでだからそっちも。」」

「「「今度はなんだ?」」」

信長以外の武将たちはもう、耳を傾けるしかなかった。
「虎も軍神も生きているぞ。」
「なぜ言い切れる?」
「同じく、あの夜に会っているからに決まってるだろう。」
「え?!会ってたの?」
なつは、呆れたように蜜姫を見る。
「・・・話をしていただろう。」
「え?!私が??・・・あ、もしかして・・・」

「何か、思い出したみたいだな。」
「しかし、あの夜にあの付近に集まってたとはね。」

武将たちは皆、難しい顔をする。

「なつ、貴様今後戦に関わってくる情報は、都度報告しろ。」
「・・・仕方ない。」
まるでやる気のない返事に、武将たちは報告する気はないと悟った。


「あの?、結局私たちってなんで呼ばれたんでしょう?」
話がそれていく中で、蜜姫は自分はこの場に要らなかったのでは?と口を開く。




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