第2章 恋の種まき
そして朝ご飯も終わり午前は優実は朝餉の片付けをしていた、お館様から直接頼まれたのだ幸村も一緒にしかし拗ねていた幸村は黙って黙々と、皿を洗っていた隣同士で洗っていた背中をお互い向き合いながら。時々タライの水を流して井戸で汲む時には幸村が少し話すがそれ以外は会話がない。
優実「・・・・」
作業を黙々やる優実
幸村「・・・・・・」
幸村もまた黙々と作業をやる、他人から見ると妙な光景だった何故互いに協力し合わないのかそしてなんで背を向けているのか、足軽達は通るたんびに思っていた。
終わる頃に沈黙を最初に破ったのが優実であった。
優実「あの真田さんは朝毎日稽古を庭でしてるですか?」
幸村「いや、今日は目が早くに覚めて稽古をしていた何時もはこの時間に稽古をしている」
深呼吸をして幸村は優実に朝に思っていたことを聞く。
幸村「優実姫はなぜ人の役に立ちたいと思うのだ? 捕虜の身の上なのに? 某だったら大人しくしているのに」
優実は残りの茶碗を手に取って言う
優実「それは私は何かしたいと思うからですただ飯は嫌ですから」
驚く今まであんまり幸村はオナゴと話しをしたことないから、新鮮だったこんなに新たな気持ちに心からたぎる思いは我が宿敵伊達政宗以来だった、幸村は目をキラキラさせて言う。
幸村「あの優実姫・・俺と午後の茶を飲んで下さい」
優実「はい、構いません是非午後の茶の時間に」
幸村と優実に明るく仲良くしていたがそれを許さぬ者が、影から見る者がいた。
???「捕虜のくせにうぜぇ、幸村様に気安く話しかけて〜!! あんなに笑顔にくぬ〜私が見たことないのに〜!! 生意気な女復讐よみてなさい世間様は甘くはないわよ〜!!」
小声で言う影の者幸村と優実の耳には届いていない気配ですら気が付いていなかった。