第8章 白い椿
私は顔が赤い気もするが笑顔で言う。
優実「私も幸村さんの事が好きです、一人の男の人として好き」
互いのおでこをくっ付けて笑いあう、口付けはしなかった。
次の日には小田原城に着き昼間の内に城に向うと門番が私に話かける。
門番「優実姫! 無事だったのですね? 良かったー心配してました」
優実「無事ですおじいちゃんはいますか?」
門番「はい、どうぞ大広間にいらっしゃいます」
幸村さんと門を通り城下を歩き大広間に着いて襖を開けるとおじいちゃんがいた。
優実「おじいちゃんー!」
おじいちゃんの前に私と幸村さんが書状を渡して正座で座った。
書状を見終わると顔を上げて、幸村さんの方を見て言った。
北条「優実姫を幸せにする覚悟はあるか? 甲斐の若虎」
幸村「はい!」
頷きおじいちゃんは笑顔で言った。
北条「ならば甲斐との同盟引き受けた」
私達はそこ後は小田原城で一夜を明かして馬で甲斐へと戻り夜には、武田信玄に報告をすると安心していた。
私は寝床に着いて次の日になり、朝に侍女が入ってきて私の寸法を図り始めた。
優実「これは一体?」
侍女「何をって白無垢の準備です」
じゃあ祝言を幸村さんとあげるってこと? 顔に熱を持って寸法を計られていた。