第8章 白い椿
武田信玄と私が? 何処に行くのだろうか?
何を話したら良いのか私には検討も、つきませぬゆえ。
不思議な顔をしていると続けて言った。
信玄「優実姫今回の旅行の目的は、小田原城に行き北条と同盟をと思っておったじゃが幸村は嫌だと? ならばワシが同盟をしに行こうかのぅ」
武田信玄が立ち上がろうとすると、幸村が言った。
幸村「お館様某が行きます、目的がその用な事だとは知らずに断り申したまで、今回の旅行は優実姫と某が行ってまいりますゆえ」
武田信玄は満足したように頷き行った。
信玄「北条との同盟必ずや成功させい! 幸村!」
幸村「お館様!」
信玄「幸村ー!」
幸村「お館様ーー!」
何時ものが始まり私と佐助さんは立ち上がり月夜の廊下で話をした。
佐助「お館様は同盟だと行っていたけど、旦那はそれだけだと思ってるよ絶対」
同盟だけじゃないの?
優実「同盟だけじゃないの?」
佐助「その裏には同盟ってことは旦那と優実姫が夫婦になる意味も含まれてるよ」
私と幸村さんが結婚? じゃあそれも見越して武田信玄は言ったの? だとしたら私の事をもう捕虜じゃないってことかな。
私は佐助さんが去った後も月を見ていた。