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恋の花

第6章 大雪


安土城でお市は死んだはずだ生きていたのか? 魔王の妹は簡単には死なない苦しいはずだ、俺はまた織田の天下はこの国を火の海にしないためにも動こう、優実姫が生きていてあの笑顔を見るために佐助は口を開いた。

佐助「俺様は前田の風来坊と一緒に動いた、他の武将を説得をした前の織田包囲したときみたにね」

前に確かにあの時は政宗殿が横のわき腹に飛び道具で深手を覆った、武田で養生した。
あの時は運良く集まったが今回も集まるのであろうか?

幸村「今何処の軍が協力をすると言ってる?」

佐助「今は伊達軍、上杉軍、前田軍、徳川軍ぐらいだあとは前田の風来坊が説得に行ってる」

豊臣軍の石田三成は説得が難しそうだ、うん? 横に忍びがいる佐助が気がつかないのか? 上下白で紺色の線がわきから入っていて顔は隠している、どうやら伝説の忍びらしい佐助は睨んで言った。

佐助「優実ちゃんを迎えに来たんでしょう? 魔王軍に連れ去られた今ここ甲斐にいない、織田包囲の協力を北条氏政に伝えろ」

伝説の忍びは消えた、どうやら引いてくれたらしい確かに優実姫がいないのは事実だ、はぁと俺が溜息をつくと佐助が心配そうな目で見る。

佐助「大丈夫大将? 休んだ方がいいよ、目にクマが出来てるよ」

幸村「最近一睡もできない、優実姫のことが頭から離れないから寝れない」

更に心配そうに見る佐助を見て俺は眠るのは、甲斐の大将としていいのだろうか? けれどここで休まないと織田残党に勝つことが出来ない、でも今寝たら甲斐の大将として勤まらない。

佐助「体を休めるのも大切な仕事だよ大将、倒れたら元もこないよ」

ならば部屋で休もう、俺は立ち上がり自室へと行き布団を引いて布団に寝ていつの間にか夕方になっていた。 きっと熟睡したのだろう最近お館様が心臓の病で倒れたり、優実姫が黒い手によって甲斐から失踪したりして心配事が積み重なって頭が混乱したのだろう、お館様は今は自室で養生していて甲斐武田寮に居るが優実姫はこの甲斐にいない何処に行ったのだろう、道場にも庭にも客室、足軽の部屋、大広間にも居ないあの黒い手が唯一の手がかりで佐助が前にも言ってたっけ? あの話を。
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