第4章 恋の蕾
しばらくすると慶次君が明るくやって来た夢吉も一緒に相変わらず、夢吉は可愛いなぁ和むなぁ私がそんなことを思っていると真田さんが眉間にシワを寄せて、私のことを見ていた。
優実「あのどうかしましたか?」
幸村「あぁいや別に」
慶次君はふ〜んという顔であぐらをかいて座った茶を飲んで団子を食べる。
慶次「美味いなこの団子!! 何処で売ってるの?」
何故か真田さんが不機嫌そうな顔で答えた
幸村「それは佐助が作った」
慶次君は驚いた顔をして再度団子を見た手元でクルクル回しながら私を見て言った。
慶次「それでさ俺がここに来た理由わかる優実ちゃん?」
全く分からない素直に私は首を降って答えた布団から出て
優実「分からないです」
慶次君は幸村の方を見て同じ質問をしたが
幸村「分からぬ」
慶次「前に優実ちゃんに恋の花の話したでしょう? どうなったかなって思ってさ」
恋の花? 確か『人よ恋せよ、マツねーちゃんとトシのようになってほしい、今はまだ芽が咲いてるころかな?』って言っていたよね?
恋の花かぁどうなのかなぁ? 真田さんの方をちらりと見た。
真田さんはわからぬと言う顔をしていた。
慶次「わからぬって顔だねぇ〜? 恋の花は人に咲くそれぞれの愛の形の花だよ」
幸村「愛? それなら某は! 」
慶次君は呆れた顔で言った
慶次「武田信玄じゃないよ、恋愛の花だよ」
幸村の顔が赤くなり慶次君はニヤリとした
慶次「何? 好きな人でも出来た?」