第3章 恋の芽
優実視点
私は真田さん、佐助さんと大広間に向かった頭痛はしているけれども、耐えながら。
大広間に着き障子を開けて部屋の中へと入ると武田信玄が腕組みをして腰掛け椅子に座っていた、私と真田さん、佐助さんは正座をした。
最初に口を開いたのは真田さんであった。
幸村「お館様何用でございますでしょうか?」
武田信玄は頷き一度私の方を見てから、また真田さんの方に視線を向き直して口を開いた。
信玄「幸村! お前に優実の世話役を命ずる」
私は驚いた耳を疑うが横を見ると真田さんも驚いた顔をしていた。
幸村「お館様それは何故? 侍女では駄目なのですか?」
すると武田信玄は立ち上がって真田さんを殴って吹き飛ばした。
真田さんは走りながら言った。
幸村「お館様ー!! 某はオナゴの世話役など・・」
信玄「このおお馬鹿ものがー!! ワシは侍女に優実が嫌がらせを受けているために、幸村に世話役を命じたのだ幸村ー!」
また幸村が吹き飛ぶがまた戻ってきて殴り合いが始まった。
幸村「お館様ー!!」
信玄「幸村ーー!!」
幸村「お館様ーー!!」
信玄「幸村ーーー!!」
幸村「お館様ーーー!!」
信玄「幸村ーーーー!!」
真田さんが吹っ飛んで殴り合いは終わった佐助さんはやれやれって顔をしていた。
真田さんは武田信玄に頭を床に付けて言う。
幸村「お館様その役目是非ともこの某がお引き受けいたしまする」
信玄「任せたぞ幸村、それと戦場に優実も連れて行く、理由は侍女には任せておけんそれとな兵士の傷の手当てと弓の兵の補充役に回ってほしいからじゃ、ちと戦場の補給の役割りがいなくて困ってたところじゃ、幸村! 優実の護衛も頼んだぞ明日の早朝に川中で伊達政宗が戦を仕掛けてくる、だろ佐助」
佐助「はい」