第3章 恋の芽
幸村視点
俺の事を好いてくれる人が? 人間として尊敬とかじゃなくて恋愛の意味? いやいや俺にはまだ早い!! お館様が天下をお取りになる日までは俺には早い!! 第一に恋愛なんて不必要だ。
うん? 優実姫が俺の事を見ている? 何か言いたいのだろうか?
幸村「某のことをジーと見て何ようでござるか?」
優実「えっ? えっとそのご飯美味しいですね」
なんーだただの会話かぁ、てっきり俺は恋愛のことを聞かれるのかと思った素直に返した。
幸村「はい美味しゅうございまする」
そのあと会話がない、俺は箸を進めるていると優実姫の手をふと見てしまう綺麗な手だなぁ小さくて、細くて折れてしまいそう。 自分の手を見るとゴツゴツしている普段鍛えているからか? すると優実姫が俺に話し掛けてきた。
優実「手がどうかしたのですか? さっきから自分の手をジーと見つめているようでしたから」
突然の質問に戸惑うなんて答えていいのやらイヤイヤ、ここは素直に答えた方が良いでは?
幸村「優実姫の手は綺麗だなぁと思い、某の手はゴツゴツしていて人殺しの手だし」
余計なことをつい言ってしまうきっと軽べつされるに違いない、きっと二度話してくれない。
優実「そんなことないです、男らしい手です大きくて握ったら暖かそうな手です。 真田さんの優しい性格が滲み出ています」
そんなこと言われたのは始めてだ、優しい性格だねと人からは言われるがそこまで褒められたことは無いので、単純に嬉しい。
幸村「そんなこと今まで人に言われたことありません」
俺はお館様の方を見てみるとニッコリと穏やかに微笑んでいた、安心したしばらく怒った顔しか見ていないから久しぶりだあんなお館様の顔は、しかしなんで笑顔なのだろうか? 俺には食事の間考えいたが答えは出てこなかった。