第3章 恋の芽
私は真田さんに佐助さんと明美さんがいない理由を聞いた。
真田さんは白米を食べていたが、飲み込んで話しをしてくれた。
幸村「佐助は任務だ、明美は知らない」
侍女が口を挟んだ
侍女「それなら山に蛇を取りに行くとか」
幸村「なにゆえ?」
侍女は困ったような顔をする、一度私の方をみて悲しそうな目で言う。
侍女「殺したい相手がいるそうです」
物騒だ明美さんは穏やかで優しそうな人で、人を恨むだなんて無いと思っていたのによっぽど憎まれてる人なのだろうか? あんな優しい人が信じられない恨みを持って人を殺したいなんて思うなんてしかも毒殺なんて。
蛇狩りといえば毒を盛ることしか考えられない直ぐにあの世行きだ。
私は口を挟んだ、真田さんと侍女がこちらを見た。
優実「あの明美さんはそんなに殺したい人が居たのでしょうか?」
侍女はその言葉に俯いて箸を置き言った。
侍女「はい、最近の事です人が変わりましたあんな優しくて純粋で笑顔が素敵な人なのに私はその殺したい人の、名前を聞いて驚きました明美さんは好きな人が居るからその人を消すためにやる気です人間があんなに変わってしまうのかと、私はその時恐怖を覚えました」
すると武田信玄さんの箸が止まっていた左手には白米、右手には箸を持ったままで口を武田信玄までもが口を開いた。
信玄「明美とかの侍女は誰を好きなのじゃ?」
侍女は武田信玄の方を向き床に頭を付けて言った。
侍女「真田幸村様でございます」
幸村は鳩が豆鉄砲食らったような顔をしていた。